「Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール」を読んだ

37Signals本を読んだりしていて、たまたま本屋でこの本を発見して読んでみました。

Yコンビネーターは「ハッカーと画家」やLispプログラマーとしても有名なポール・グレアムがやっているスタートアップを支援する組織で、この本はそこに集まった起業家が3ヶ月後のデモ・デーに挑むまでのドキュメンタリーが中心の内容になっています。

エンジニア目線で

ここに起業家として登場するのはまさに選ばれた天才ばかりで、ハッカーも多くいますが技術的な内容はほとんどないです。

この本では37Signalsの本にあるようなチームのあり方についてなどもありますが、それよりもサービスのアイデアの生み出し方やマネタイズ、どう育てていくのかといったことのヒントを創業者の悩みやポール・グレアムの助言を通じて学ぶことが出来ます。

また、Yコンビネーターの先輩として、DropboxHerokuなどのメンバーが登場したり、 今回の創業者の中にもMongoHQParseCodecademyがいてそのエピソードはとても興味深いです。

SnapjoyのメンバーはHerokuを使っていて、サービスが急成長しているときにDynoを急いで増やしてもらうためにHerokuの創業者にインスタントメッセージで直接お願いしたというエピソードもあったりします。

プログラミングしてサービスを作れることがどんなに強みであるかやその楽しさを改めて再確認させてくれます。

リアルさ

この本は密着取材という形で書かれていて、全64チームのうちいくつかメインとなるチームがありながら様々なチームが登場し、海外からの参加者や結婚して子どももいる人など様々なバックグラウンドを持っている人たちが登場します。

それらについて、とてもリアルにまるでその場にいるような形で書かれています。基本的には3ヶ月間ひたすらコードを書き続けるという感じなのでドラマチックなことが何か起きるわけではなく、サービスを作りポール・グレアムなどに相談してまた作るということを繰り返していく感じです。

ですが、実際にサービスに対してどういう考えを持っているかといった部分や何に力を注いでいるのかといった部分がとても勉強になります。

ヒットするサービス

ポール・グレアムでもヒットするサービスを見極めることは難しいので少額(数万ドル)でも全チームに投資していたり、デモ・デーまでの3ヶ月でもサービスを何度も変えて作り直すチームがいくつもあったり、サービスを作ることの難しさや厳しさを感じさせてくれます。

分析

取材した内容をただ書いているだけでなく、なぜシリコンバレーである必要があるのかといった疑問に対する分析も含まれていてそれもとても面白いです。

最後に

400ページ以上となかなかのボリュームですが、読み始めると面白くて一気に最後まで読んでしまう本でした。

サービスを作っている人が読むと、開発者であっても得られるものが多い本だと思いました。

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