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40 歳になった年のふりかえり

2022/12/26 @koba04

今年は 40 歳になった年でした。せっかくなのでふりかえりを。

ちょうど Findy さんにキャリアを振り返る記事を書く機会を頂いたので、これまでのキャリアや考えてきたことについてはそちらに書かれています。

https://engineer-lab.findy-code.io/frontend-koba04

マネージメントした

今年は業務としては本格的にマネージメントをした 1 年でした。 リーダーとして関わっているフロントエンド刷新プロジェクトは 20〜30 名程度のメンバーが関わっているので全体の調整やゴールの設定などを中心に行っていました。

https://blog.cybozu.io/entry/2022/02/04/171154

まだまだ課題はあるものの、リリースを行いながら色んな人が活躍してる状態を作れたのはよかったかなと思っています。 下記はフロントエンド刷新について書かれたブログですがフロントエンドの技術的なこと以外のテーマも多く、このような大規模刷新プロジェクトで大事なことが表れていると思います。

https://blog.cybozu.io/archive/category/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%A2

@mugi_uno さんが書いた 規模感の違う脱レガシーで必要なこと にもうまくまとめられているので必見です。

そのほかでも、社内のマネジメントの体制が変わり、サイボウズにおけるフロントエンドエンジニアの位置づけを定義しつつ、評価も経験しました。 サイボウズは、フロントエンドエキスパートチームの存在や発信もあってフロントエンドの印象を持たれていますが、実際フロントエンドはレガシーな部分も多く個人的にはギャップを感じてました。 フロントエンドエキスパートチームの枠を超えて、フロントエンドに取り組んでいく体制を作れたのはよかったかなと思います。

業務でコード書かなくなった

というわけで、2022 年は業務でコードを書くことがほとんどありませんでした。やるべきことを考えたときに上記のようなそうじゃない部分が多くあったためです。 フロントエンド刷新プロジェクトにおいても実装の部分などに関しては、各チームやメンバーに任せて挑戦してもらいたいと思っていたので、ほとんど関わりませんでした(ちょっと口を出したことはあるかもですが...)。

今年は自分の中でそうしようと割り切っていたので特に気にはしていませんでしたが、これをずっと続けるとコード書くことから離れることにより感覚のズレが生まれていくことが想定できるので、ここからはうまくバランスをとっていきたいと思っています。

まだまだコード書くぞーという気持ち。

0 → 10 が好きかも

今年は、立ち上げのようなことをやって改めて感じたのは 0 → 10 が好きだなということです。特にメンバーが増えた時に理想を掲げてブレずに進んでいくこと、そのために何度も伝えることの重要性を改めて感じました。 0 → 1 ではないのは、10 くらいまで関わらないと活動に対するフィードバックを得られないと感じているからです。

OSS でコード書いた

というわけで、仕事でコードを書く機会がほとんどなかったので代わりに OSS でコード書いていました。

https://github.com/vercel/swr/graphs/contributors

その中でも今年は SWR にメインで Contribute していました。途中からはメンテナになったので、より密にコミュニケーションを取りながら開発が出来て楽しかったです。

SWR に DevTools が欲しいという声があり、v2 でもやりたいということだったので作ってみました。

https://github.com/koba04/swr-devtools

SWR は設計や思想、実装が好きでもっと理解しようと思って Contribute するようになったのがきっかけであり実際にプロダクト開発で使っていてそれで必要に応じてというわけではありません。 という少し不思議な関わり方なんですが、DevTools まで作って色々と楽しむことができました。

メンテナになることで、Issue のトリアージなんかもやるようになって(やれと言われたわけではないけど)、コードを書くこと以外もやるようになってきました。 コードを書くぞと思ってはじめた OSS ですが、それ以外の活動も楽しんでやってます。

Working in Public: The Making and Maintenance of Open Source Software という本を最近読んでるのですが、コード書く以外の Contribution もうまく評価される仕組みがあるといいなと感じています。

OSS でドキュメント書いた

Vercel の SWR やってるメンバーは Next.js のメンバーでもあり特に Next Conf 前はかなり忙しそうで SWR v2 のリリースを進めることが難しそうだったので、マイルストーンにあった昨日の実装などもやりつつ、ドキュメントに力を注いでいました。

v2 に関するドキュメントの更新はブログも含め大体担当しました。↓が meta issue です。

https://github.com/vercel/swr-site/pull/325

リリース前に、同じメンテナの Shu さんがブログ周りを中心にガッと手直してくれたのでいい感じになりました。 学び。

個人的にもちょうど OSS のドキュメンテーションに対して興味を持っているタイミングであり、難しいと思いながら楽しんでやることができました。 こういうページ作りたいんだけどと提案して下記のページを追加させてもらったのもいい経験でした。

https://swr.vercel.app/docs/advanced/understanding

ドキュメントはコードと同じくらい大切だと感じていてこれからも取り組んでいきたい分野です。これは React の Beta ドキュメントを見ていて特に感じました。

英語

小さく継続的にやっているけど本当に少しずつ改善してる状態で、このままだと 500 年経っても英語で日本語と同じパフォーマンス出せるようにならないと感じています。 性格的に必要に迫られなければ本気にならないタイプなので、これは環境変えるしかないかなと思っています。

キャリア

相変わらず何も考えてないです。 ここ数年コロナで淡々と物事を続けやすくなったけど、一方停滞感をものすごく感じているのでもっと面白いことにチャレンジしないとなぁと思っています。 守りに入るにはまだ早いし、そもそも守りに入るのは飽きちゃって無理なので。 挑戦を続けていたら何とかなるだろと思っています。

2023

日本もコロナと共存していくスタイルに変わっていくと思うので、2023 年はもう少しアクティブに活動していきたいです。 今年も後半は少しずつ人と会うようになって忘れていた刺激をもらったりしていました。 と言いながらたまに東京行くと「疲れた〜、もうしばらくいいかな」となるのですが...。

というわけで来年もよろしくお願いします。