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YAPC::Hiroshima 2024 に参加してきた

2024/02/10 @koba04

https://yapcjapan.org/2024hiroshima/

YAPC::Hiroshima 2024 に参加しました。

まずは運営の皆様、関係者の皆様素晴らしいイベントをありがとうございました。とても快適に楽しめました👏👏👏

去年の京都を見ていて参加したいなぁと思っていたので、今回参加できてよかったです。 あそこまでの大規模イベントを運営するのは本当に大変だと思うので、今年も開催されたこと本当に感謝しています。

また、初広島でしたが素晴らしい町で楽しめました。美味しいもの多い。

自分も「タワレコ店員から20年くらいエンジニアとして働いて学んだこと」というタイトルでトークをさせてもらいました。 スライドは公開していないですが、動画がそのうち公開されると思います。

What you like

今回の YAPC のテーマは「What you like」でした。キーノートのとほほさんのトークはまさにそれを体現していて素晴らしかったです。まさに伝説を見たという感想でした。 さらっと話してるエピソードが全部すごかった...。

好きだからやっていると話されていましたが、あそこまでの活動を続けられるのは本当に学ぶことが好きなんだなと感じさせられました。 ここまでの「ラーニングアニマル」は他に見たことないです。 最早学ぶという感覚ではないんだと思いますが。

自分のトークの中でも楽しんでいる人には勝てないし、自分がすごいなと思った人は例外なく自分よりも楽しんでいるという話をしましたが、とほほさんはまさにその象徴だなと感じました。

変わらない部分と変わった部分

最後に参加した YAPC は 2015 年だったので約 10 年ぶりの YAPC でしたが変わらない雰囲気がそこにあり、実家のような安心感がありました。

最近はイベントを参加するにしてもフロントエンド系のイベントが多かったので、長く会っていなかった人ともいっぱい会えたのはとても嬉しかったです。

全体のトークの内容は Perl の内容もありつつ、それ以外のテーマが多いのは傾向としては変わっていないと思いますが、今回若い参加者や初参加の人が多かったのも印象的でした。 そんな感じで様々な属性の人がもっと参加するようになるといいなと感じました。 学生支援制度も素晴らしい制度だなと思います。

こんなに技術的バックグラウンドがバラバラな人たちが集まるカンファレンスはなかなかないのでとても貴重だなと思います。

当日はフラフラして色々な人と話していたので、そこまで多くのトークは聞いてないですが、聞いたトークはいずれも面白いものでした。

LayerX の松本さんとあらたまさんのトークは、どちらも組織作りや言語化能力がとても高くこれが LayerX の強さか...と感じるものでしたし、最後に忘れ物を取りに行くために入った cpanm の依存関係の話もとても面白くて、最初から聞いておけばよかったと感じるものでした。他の言語やってる人でもパッケージマネージャの依存関係の解決は共通のテーマとしてはあるので、聞いても面白かったんじゃないかなと思います。 イベント全体としても使ってる言語関係なく楽しめるものが多かったんじゃないかなと感じました。

スポンサーブースは、コンプしようと思ってたけど時間がなくてできませんでした...。

懇親会も楽しかったです。会場を一回りしようと思いましたが、色々な人と話していたら半分くらいの地点で終わってしまいました...。

過去の自分がそうであったように YAPC は登壇者だけでなく、参加者にとっても大きなきっかけを与えてくれるイベントだと思います。ワクワクでも危機感でもいいのですが、YAPC をきっかけに新しい一歩を踏み出す人が少しでも増えたらいいなと思いますし、そういう話を聞いて自分自身もまた刺激を受けたいなと感じました。

トークで話したかったこと

今回応募時は技術的な内容のものと二つ候補があったのですが、YAPC への感謝をどこかで伝えておきたいなと思っていたのでこのテーマで応募しました。

ちなみにきっかけは @yusukebe さんが自分が昔書いた「プログラミング未経験のタワレコ店員がエンジニアになって思ったこと」と言うスライドを Tweet してるのを見て、ここからの更新版を書くのもありかなと思ったのがきっかけです。

今回の資料を作る時には以前のスライドは全く目を通してなかったですが、変わってる部分と同じことを言ってる部分がありました(以前のスライドに関しては今だと色々と状況が変わってるので参考にならない部分も多いと思います)。

20分という時間や、自分の過去の経験だけ話していても...というのもあったので、色々なことを経験した結果として自分が意識するようになったことをピックアップして発表する形にしました。

元々の構成では、キャリアを順番に振り返りながら都度学んだことを入れていく構成でしたが、これだととても20分に収めることは無理だったので構成を変えました。

この業界に飛び込んで一人で頑張っている人にきっかけを与えられたり、経験を積んできてこれからどうしていこうか考えてる人の背中を押すことができていたらいいなぁと思っています。 ただ、無責任に大丈夫と言うことはしたくないなと思っていました。当然大変なことはあるし自分で仕事以外の時間も使って学んだりする必要はあるので、if 本当に楽しいと感じているのであれば と言う条件は盛り込みました。

また、トークにおいては同僚やチームメンバーではなく「自分」にフォーカスした内容にしました。それは、自分自身のことを考える機会って意外と少なかったり、自分のことはわかっているようでわかっていないことがあるように感じているからです。 普段仕事をしていると、どうしても会社に求められている役割をベースに考えるためチームやプロダクトをベースに考えることが多くなります。それはとても重要ですが、同時に自分の人生の PO (Project Owner) でもあるので自分のことも考える必要があります。 トークの中でも話した通り、自分自身は長期的なキャリアの計画などは何も考えていませんが、今の状態や次に何をすべきかについては考えるようにしています。 聞いてくれた人が自分について考えるきっかけになったらよかったなぁと思います。

トークを通じて考えたこと

今回のトークの内容を考えることで、改めて今回の転職について考えることができました。 今回の転職においては、選考に進んだ全ての会社のミッションは共感するものばかりでした。そのため、決めるのが難しい部分も多かったですが、最終的には自分にとって一番「怖さ」があるのはどこかという観点も大きなものとしてあったなと気付かされました。その結果、今は最高の環境で挑戦出来ていると感じています。

トークや受けた質問の中でも今めっちゃ大変という話をしましたが、実際、日々の仕事やコミュニケーション自体はとても楽しくやっています。どちらかというと早く(少なくとも)期待されている成果を出せる状態にならなければという気持ちに対して怖さがあります。

また、これも質問を受けて気付いたのですが、今は自分が最初にエンジニアになった時と同じような怖さを持っているんだなと気付かされました。その怖さを引き換えに得たいものは自分がエンジニアになりたいと思った気持ちと同じくらい強いもので、もう40歳を超えましたがそういったものに挑戦できてる状況はとても幸せだなと感じています。

自分のトークでも触れましたが、とほほさんを見ても改めて年齢は言い訳でしかないなと感じました。まぁ考えるべきことが増えたり可処分時間は減ってくるので効率的に取り組む必要は出てくるのですが。

最後に

YAPC は自分にとっては、自分が本気で何かに取り組めているか確認する場になっているなと感じました。久しぶりに会った人たちに自分はこれをやっているんだと自信をもって言えるかどうか。今年は言えたなぁと思うのでまた来年も言える状態でありたいなと思います。

来年の YAPC はどうなるかわかりませんが、今年参加して来年は登壇するぞ!と思った人たちのトークを聞けることを楽しみにしています。

運営の皆様、トーク見に来てくれた方、声かけてくださった皆様、本当にありがとうございました!

(こういうブログ久しぶりに書いた)